旅行前の準備

もしもの時に備えて-旅行用セット

もしもの時に備えて-旅行用セット海外旅行中にちょっとした病気になるのはごくありふれたことです。例えば旅先で下痢になる人は、目的地によっては70%にもなると言われています。旅行期間が長くなれば長くなるほど、病気になる危険性は高くなります。また、慢性の病気がある場合には、旅行によるストレスや不規則な生活によって症状が悪化する可能性があります。
症状が比較的軽い場合、前もって旅行用の医療セットを用意しておけば十分対応が可能です。「具合が悪くなったら海外で買えばいいじゃない。」と感じられるかもしれませんが、海外で薬や衛生物品を買うのは、言語の問題もあり簡単なことではありません。また、自分の体に合うかどうか確実ではありません。さらに、海外ではニセ薬が横行している地域もあります。
それでは何を準備し、何に注意したらよいでしょうか。次のリストをご参考にしてください。

携帯すべき薬 慢性的な病気のため普段から飲んでいる薬
携帯を考慮する一般薬 ・痛みどめ、解熱剤(アセトアミノフェン、イブプロフェンなど)
・咳止め
・抗ヒスタミン剤*1
・下痢に対する薬*2
・胃の不調に対する薬:制酸剤、H2ブロッカー
渡航先によって考慮する薬 マラリア予防薬、高山病の薬
応急処置用品
  消毒薬、ガーゼ、救急絆創膏(大小)、弾性包帯とテープ、綿棒、ピンセット、
はさみ(小)*3、かゆみ止め軟膏、デジタル体温計、点眼液
その他
  虫除け剤(DEETなどの有効成分を含有するもの)、日焼け止め
アルコールを含んだハンドジェル、スペアのメガネ、生水を消毒する薬
連絡先住所と電話番号
(現地の人も分かるように) ・日本在住の家族、あるいはよく連絡を取る人
・かかりつけ医
・目的地の日本大使館、領事館

*1 かぜ薬の成分です。市販のかぜ薬は解熱剤や咳止めを含んでおり、他の薬と併用できない場合がありますので、ご注意ください。
*2 いわゆる「下痢止め」は、感染性腸炎の病原体を体内に停滞させてしまいます。使用に際しては十分にご注意ください。下痢に対する抗生物質の使用については、かかりつけ医、トラベルクリニックにご相談ください。
*3 チェックインする荷物の中につめること。機内持ち込み荷物に入れると、セキュリティによって没収される可能性があります。

旅行用セット携帯に際しての注意点

目的地別の旅行用セットの例

(1)旅行-タイプ1 都市部・一般観光地・リゾ-ト地で感染症が少ない地域

対象地域:欧州・北米・オセアニア
かぜ薬 総合かぜ薬、痛み止め・解熱剤
胃腸薬 一般胃腸薬、整腸剤
その他 よい止め、救急絆創膏
(2)旅行-タイプ2 都市部・一般観光地・リゾ-ト地で感染症がある地域

対象地域:アジア・中近東・アフリカの一部(エジプト・ナイロビ・南アフリカ・モロッコ)・
       南米の一部(アルゼンチン・チリなど)
かぜ薬 総合かぜ薬、痛み止め・解熱剤
胃腸薬 一般胃腸薬、整腸剤、下痢止め、便秘薬
その他 よい止め、かゆみ止め、消毒液、イソジン、救急絆創膏、虫除けスプレー、
蚊取線香(マラリアやデング熱流行地域)
(3)旅行-タイプ3 感染症が多い地域

対象地域:アフリカ全域・中南米
かぜ薬 総合かぜ薬、痛み止め・解熱剤
胃腸薬 一般胃腸薬、整腸剤、下痢止め、便秘薬
マラリア予防薬 メフロキンなど(前もって処方してもらうこと、服用期間は指示どおりに)。
現地で薬剤を購入する場合には、耐性について注意すること。
また、にせ薬のリスクにも注意。
その他 よい止め、かゆみ止め、消毒液、イソジン、救急絆創膏、虫除けスプレー、
蚊取線香、弾性包帯、滅菌ガ-ゼ、脱脂綿、体温計、ハサミ、ピンセット、毛抜き。
(4)旅行-タイプ4 感染症の蔓延している地域(冒険旅行/未開地踏破型)

対象地域:アジア(山間部、森林地帯)・アフリカ・南米(山間部、森林地帯)
かぜ薬 総合かぜ薬、痛み止め・解熱剤
胃腸薬 一般胃腸薬、整腸剤、下痢止め、便秘薬
マラリア予防薬 メフロキンなど(前もって処方してもらうこと、服用期間は指示どおりに)。
現地で薬剤を購入する場合には、耐性について注意すること。
また、にせ薬のリスクにも注意。
その他 よい止め、かゆみ止め、消毒液、イソジン、救急絆創膏、虫除けスプレー、
蚊取線香、弾性包帯、湿布薬、目薬、滅菌ガ-ゼ、脱脂綿、体温計、ハサミ、
ピンセット、毛抜き。毒ヘビに咬まれた場合の救急セット(入手可能なら持参も考慮)。