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国別情報:ロシア連邦

気候と気をつけたい病気

  • 沿海地帯を除き、典型的な大陸性気候です。国土の大部分は寒冷な気候で、夏は短く冷涼で、厳寒な冬は長く続きます。モスクワ周辺の1~2月の平均気温は-10℃前後ですが、シベリアでは-15~-35℃で、内陸部は-50℃以下になるところもあります。
    高緯度に位置するので、冬は日照時間が短くなります。
  • モスクワ市内の水道水の水質は基本的には問題ありませんが、水道管が老朽化しており、しばらく止めておくと赤錆が混じることがあります。また、硬水ですので、慣れるまでは軽い下痢を起こすこともあります。飲用には、浄水器を通した水道水、市販のミネラルウォーターあるいは煮沸した水道水が適しています。
  • 食中毒と思われる患者は、年間を通じて散発的に見られます。地域によって若干異なりますが、夏は特に注意が必要です。サルモネラ感染症細菌性赤痢A型肝炎などが報告されています。
  • 初夏には森林地帯を中心にダニ媒介脳炎が流行します。沿海州、中国国境、ウラル、バルト3国との国境地域の森林、草原地帯で春から夏にかけて散発的に発生しています。
    また、ロシア南部、黒海沿岸地方では、クリミア・コンゴ出血熱が春から夏にかけて散発的に流行します。
    ライム病は森林・草原地域で感染することが多いです。
  • シベリア南部で炭疽(たんそ)が散発的に発生しています。炭疸菌に感染した食肉(牛肉等)に接触することでも感染しますので注意が必要です。
  • マラリアのリスクは三日熱マラリアに限定されており、国内南部の移住者で発生があるようです。
    日本脳炎はハバロフスク地方の南部の極東沿岸地域で7月から9月にかけてまれに報告があります。
  • ロシア国内では、毎年、狂犬病の野犬、猫などが報告され、人の狂犬病発症も数例ですが報告されています。犬の飼い主に狂犬病ワクチンを義務づけていないため、ワクチン接種をしていない犬が多い上、野犬のほかペットなどが野生化しています。犬に咬まれるケースもありますので、動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(狂犬病*1)、(日本脳炎*2

  • *1:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • *2:ハバロフスク地方南部の極東沿岸地域に夏の期間、長期滞在する場合は推奨
  • 黄熱流行国から入国する際も、黄熱の国際予防接種証明書は必要ありません。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬は入手可能ですが、ロシア語で書かれていることが多く、薬剤師による内服指導はありません。また精巧に包装された偽薬も出回っています。言語の問題もあり、また、自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

公的医療機関の医療水準は、日本と比較すると低く、外国語を理解するスタッフはほとんどいないようです。
設備の整った欧米系医療機関や私立病院、外国人用公立病院では英語または日本語が通じるようですが、医療費は高額になることが多く、十分な現金(ルーブル)かクレジットカードを持って受診する必要があります。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年7月13日更新