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国別情報:パキスタン

気候と気をつけたい病気

  • 亜熱帯性気候で、4月から9月は暑さが厳しく、最高気温が40度を超える日も多く、50度を超えることもあります。7月~8月はモンスーンの季節(雨季)で高温多湿です。10月に入ると気温も徐々に低下し始め過ごしやすくなります。11月から3月は冬にあたり、日中の気温は20度近くありますが、夜は0度近くまで冷え込み寒暖の差が大きくなります。
  • 水道水は細菌・ウイルス・寄生虫・重金属などによる汚染が度々報告されており、衛生状態が最も良いとされるイスラマバード市内でも上水道の汚染率が高いといわれています。市販されているミネラルウォーターやソフトドリンクにも細菌が混入しているものがありますので注意が必要です。
  • 多くの消化器感染症があり、主なものは細菌性やウイルスによる感染性胃腸炎、腸チフスアメーバ赤痢細菌性赤痢コレラA型肝炎ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)、食中毒などです。
    パキスタンの料理は香辛料と油が多いため、消化不良や下痢を起こすことがあります。ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品は、保存状態が悪い場合や、十分殺菌されていない牛乳から製造されている場合には、細菌やウイルスなどで汚染されていることがあります。 食べものは、生で食べることは避け、十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • ポリオの流行国です。
  • デング熱の流行地域です。また日本脳炎に関するデータは限られていますが、カラチ周辺で発生が報告されています。標高2,000 m以下の全土に年間を通してマラリア(熱帯熱マラリアと三日熱マラリア)のリスクがあります。また、ダニによってうつるクリミア・コンゴ出血熱の流行地域ですので、蚊よけ対策とともにダニ対策も必要です。
  • パキスタンは世界の中でも、狂犬病の患者数が多い国です。大都市でも野犬や放し飼いの犬がおり、狂犬病の予防接種を受けている犬は非常に稀ですので注意が必要です。また、過去には鳥インフルエンザ(H5N1)の患者が発生しました。野犬や野良猫も含め、動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風ポリオ*1、(狂犬病*2)、(日本脳炎*3

  • *1:定期の予防接種を済ませている場合にも、追加の接種について医師と相談しましょう。
  • *2:犬や野生動物との接触が予想される場合は推奨
  • *3:農村部に長期滞在する場合は推奨
  • 黄熱流行国から入国する際は、トランジットの場合も含め、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、リスクのある地域へ行かれる方はマラリア予防薬について医師と相談しましょう。
  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬を入手することは可能ですが、言語の問題や自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。風邪薬、下痢止め、頭痛薬、消毒薬などご自身が服用、使用しているものを持参しましょう。

医療情報

公立病院では十分に医療設備が整っておらず、医薬品も不足しているようです。イスラマバード、カラチ、ラホールにはある程度の設備が整った私立病院がありますが、その他の地方病院は清潔面や設備が不十分で、各都市や各病院により医療レベルに大きな差が見られます。ほとんどの病院では英語が通じます。重症の場合は日本や医療先進国(バンコクやシンガポールなど)への緊急移送が必要となり、多額の費用が必要となります。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年6月25日更新