国・地域別情報
国名から探す
地域から探す
  • 新着情報
  • お役立ち情報
  • 黄熱について
  • 動物と一緒の渡航について 動物の種類によって対象となる制度が異なります。事前にご確認を。
国別情報:スリランカ

気候と気をつけたい病気

  • スリランカは熱帯地域に位置し、年間平均気温は27℃前後でほぼ一定しており、年間を通して高温多湿ですが、高地は冷涼です。
    年2回の季節風(南西モンスーンと北東モンスーン)の影響で、季節により降雨量が変化します。南西モンスーンの時期(5月~9月)は、風が山岳地帯に遮られるため島の南西部では特に5~6月に大雨になります。北部から北東部は風下になるため乾燥しています。10月から12月は、全島で雨の多い日々が続きます。北東モンスーンの時期(11月~3月)は、北東部を中心に1月までは雨が多く、逆に南西部では1年で最も雨の少ない時期になります。
  • 都市では水道の設備はありますが、水は硬質で軟質の水に慣れた日本人は下痢を起こすことがあります。また、生水や井戸水は細菌や肝炎ウイルスに汚染されていることがあります。飲用にはミネラルウォーターや煮沸した水を利用してください。
  • 年間を通じて、生ものによる食中毒などの消化器系の病気が多数発生しています。雨季に入り雨が続くと、下水道などのインフラが整っていないため、トイレなどの下水を含め道路は洪水のようになります。コレラサルモネラ感染症A型肝炎腸チフス、パラチフス細菌性赤痢アメーバ赤痢などの感染症が多く発生します。特に、雨季には食物、水について十分注意し、十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • 蚊によってうつるデング熱チクングニア熱などはコロンボ市内でも多くの患者が発生しています。日本脳炎は山間部を除き国内全域で流行があり、モンスーンの時期により年間を通してピークは様々です。
    マラリアは、コロンボなど一部の地域を除き、三日熱マラリア(88%)、熱帯熱マラリア(12%)のリスクが一年を通してあります。
  • 野犬が多いようですので、咬まれないように注意してください。
  • 都市部でも毒ヘビやサソリ、ムカデがいるので注意が必要です。また、雨季にはヒルが多発する地域があるので、靴下、靴、長袖、長ズボンを着用するなどの対策が必要です。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(狂犬病*1)、(日本脳炎*2

  • *1:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • *2:農村部に長期滞在する場合は推奨
  • 黄熱流行国から入国する際は、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、リスクのある地域へ行かれる方はマラリア予防薬について医師と相談しましょう。
  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬は入手可能ですが、解熱剤やビタミン剤を除く大半の薬品の購入には医師の処方箋が必要です。言語の問題もあり、また、自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

コロンボには私立の比較的設備の整った病院がいくつかあります。 病院のシステムは日本と異なり、病院に固定している医師は少なく、多くの医師は病院を兼務しています。受診料は前払いする必要があります。また、日本語はほとんど通じないため、会話は英語のみとなるようです。
重症の場合や難しい手術が必要な場合には、バンコク、シンガポールや日本へ移送されることもありますので、万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年7月10日更新