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国別情報:米国(本土)

気候と気をつけたい病気

  • 米国は、日本の25倍もの国土があり、地域により気候は様々です。西海岸は、温暖な気候で、夏は北からの海流の影響を受け、比較的涼しいです。内陸部の夏は40度を超える日が多く、冬は日中暖かくても、夜は急激に冷え込み、空気が乾燥しています。ロッキー山脈の東側には大平原が広がり、大陸性の乾燥した気候で雨が少なく、地域によっては4月~6月に竜巻が多く発生します。東海岸の北部の冬は厳しく、積雪があります。東南部やフロリダ半島では夏から秋にかけてハリケーンが襲来します。
  • A型肝炎や食中毒、O-157感染、サルモネラ感染症等の報告があります。特に、生や加熱が不十分な魚介類や生水には注意して下さい。
  • 夏から秋にかけてウエストナイル熱が流行します。蚊に刺されないように虫よけ対策をしてください。また、過去には、テキサス州南部、ハワイ、フロリダ州でデング熱が発生しました。デング熱ウイルスを媒介する蚊(ネッタイシマカ)はフロリダ州全域に生息しています。
  • 毎年、ハンタウイルス肺症候群の発生が報告されています。主に、西部および南西部の農村部で発生しています。
  • 米国の多くの地域でQ熱の発生が報告されています。主に、西部と大平原地帯で発生しています。これまでに報告された患者の多くは、家畜と接触する職業の人でした。
  • 主に、ニューヨーク周辺を含めた米国北東部で、ライム病の報告があります。米国西部の山岳地帯では、ダニ媒介性回帰熱の報告があります。また、米国の多くの地域でロッキー山紅斑熱の報告がありますが、特に東南部では発生数が多いです。これらの病気はダニに咬まれることにより感染しますので、ダニの吸血活動期である春から夏にかけて、森林や草原地域でのキャンプやハイキングの際は、ダニに咬まれないようにしてください。
  • 主に、西部の農村地域でペストが発生することもあります。
  • 都市部近郊でも様々な野生動物が生息しています。 ニューヨーク市内では狂犬病に感染した野生動物が報告されており、特にアライグマの感染例が多いようです。犬やアライグマのほか、コウモリ、キツネなど、あらゆる哺乳類は狂犬病ウイルスを持っていることがあります。野犬や野良猫も含め、動物に手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:破傷風

  • 黄熱流行国から入国する際も、黄熱の国際予防接種証明書は必要ありません。
  • 米国の学校への入学・編入時には、州で規定された予防接種やツベルクリン反応検査などが義務付けられていることがあります。日本と米国では、必要なワクチンの種類や回数が異なっていますので注意が必要です。
  • 日本国内の定期予防接種は済ませておきましょう。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも薬は入手可能ですが、言語の問題もあり、また、自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

医療レベルは高く、海外から最新の医療サービスを求めてくる外国人も多く見られます。しかし、医療費は高額で医療保険の有無により、受けられる医療の質に大きな格差が生じています。また救急車は有料です。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年8月30日更新