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地域別情報:中米

気候と気をつけたい病気

  • 中米のほとんどの地域は熱帯性気候ですが、高原地帯は温帯性気候です。雨季(5月~10月)と乾季(11月~4月)に分かれています(パナマでは雨季が5月~12月、乾季が1月~4月)。エルサルバドルの首都サンサルバドルや、グアテマラの首都グアテマラシティ、コスタリカの首都サンホセなどは高原地帯にあり、年間を通して比較的過ごしやすく、朝晩は気温が下がります。低地や海岸地域は高温多湿です。ホンジュラスのカリブ海側では、乾季でも降雨量は多いです。
  • 一部の都市の水道水は衛生上問題ないようですが、飲用にはミネラルウォーターか水道水を煮沸することをおすすめします。
  • 食べ物や水などを介して感染する消化器系の病気が多く発生しています。食中毒、コレラA型肝炎細菌性赤痢腸チフス、パラチフスサルモネラ感染症のほか、ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)アメーバ赤痢クリプトスポリジウム症など、寄生虫による病気もあります。特に、生の魚介類を食べる際には、食べる時期・場所等に注意し、十分加熱されたものを、冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • パナマ運河より東側の大陸地域では、黄熱に感染する危険があります。中米は、マラリアの流行地域であり、主に三日熱マラリアが発生しています。広い地域で、ほぼ一年を通して、マラリアに感染する危険があります。また、デング熱が発生しているほか、フィラリア症も発生しています。これらの病気は蚊に刺されることでうつります。蚊に刺されないように虫よけ対策をしてください。
  • パナマではハンタウイルス肺症候群が報告されています。げっ歯類の糞や尿が混ざったほこりを吸い込むことで感染するので、げっ歯類に触らないようにするほか、屋内でげっ歯類がいるような場所は避け、ほこりを舞い上げないようにしましょう。
  • 一部の地域ではレプトスピラ症 (ワイル病)コクシジオイデス症ヒストプラスマ症の発生の報告があります。土を触ったり、洞窟や廃坑へ入ったりすることは感染するリスクを高めます。土埃が生じるところではマスクを着用しましょう。また、特に海辺では、皮膚から感染する病気(皮膚幼虫移行症)も発生していますので、注意が必要です。
  • サシガメによってうつるシャーガス病や、サシチョウバエによってうつるリーシュマニア症(主に皮膚)、ブユによってうつるオンコセルカ症などが、主に農村地域で発生しています。吸血昆虫に刺されないよう、虫よけ対策とともに長袖長ズボンの着用が重要です。
  • 野犬や放し飼いの犬が多く、狂犬病の患者も報告されています。野犬や野良猫のほか、コウモリ、キツネなどあらゆる哺乳類は狂犬病ウイルスをもっていることがありますので、動物に手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(黄熱*1)、(狂犬病*2

  • *1:パナマのパナマ運河より東側の大陸地域に渡航する場合には推奨
  • *2:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • 黄熱に感染する危険のある国から入国する際に、黄熱の国際予防接種証明書が必要です(コスタリカとホンジュラスではトランジットの場合も含みます)。詳しくは、黄熱の予防接種(ワクチン)についての国別情報を参照してください。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • パナマでは抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、感染する危険のある地域へ行く場合には、マラリア予防薬について医師と相談しましょう。
  • 常備薬を携帯しましょう。薬は現地でも入手できますが、成分量が日本の薬と異なることも多いです。言語の問題もあり、また、自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

コスタリカの大規模な私立病院の設備や医療レベルは周辺諸国に比べると高い水準にありますが、手術後のケアが十分でない場合もあります。エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラの首都にある私立病院などは、公的医療機関に比べると、設備や医療機器も整っており、海外で研修を受けた医師や英語で診察ができる医師がいる医療機関もありますが、高度な医療を受ける必要がある場合は、米国や日本の医療機関を受診した方がよいでしょう。ニカラグアでは検査や治療に限界があります。パナマでは、私立病院のほとんどはパナマシティにあり、比較的高いレベルの医療が提供されていますが、首都と地方では格差があります。入院等の医療費や国外への移送費は高額になりますので、万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年10月17日更新