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地域別情報:アルゼンチン・チリ・パラグアイ・ウルグアイ

気候と気をつけたい病気

  • アルゼンチンとチリは南北に長い国で、地域によって気候が分かれています。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスとチリの首都サンティアゴは、四季があり、気候はおだやかで過ごしやすいですが、一年を通じて昼夜の気温差が大きいです。パラグアイは10月~3月は高温多湿で、日中の気温は40度を超えることがあります。ウルグアイは四季があり、温暖で過ごしやすい気候です。
  • 首都の上下水道は、ほぼ完備していますが、農村地域やパラグアイでは下水道設備が不十分であることが多いようです。飲用には市販のミネラルウォーターをおすすめします。
  • 気温の上がる夏や上下水道が十分に完備していない農村地帯などでは、食べ物や飲み物による食中毒や、細菌性赤痢腸チフスA型肝炎などの感染症が報告されています。路上や屋台で売っている食品は衛生管理が十分でないことも多いです。生ものを食べることは避け、十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • アルゼンチンの一部の地域(イグアスの滝も含まれます)とパラグアイ(アスンシオン市以外の地域)では、黄熱に感染する危険があります。
    パラグアイの一部の地域(アルト・パラナ県とカアグアスー県)やアルゼンチンの一部の地域(ボリビアやパラグアイとの国境付近の農村部)では、マラリアに感染する危険があります。主に三日熱マラリアが発生しています。また、主に、アルゼンチン北部とパラグアイで、デング熱の流行もみられます。これらの病気は蚊に刺されることでうつります。蚊に刺されないように虫よけ対策をしてください。
  • サシガメによってうつるシャーガス病は、中南米特有の感染症で、アルゼンチン北部やウルグアイの農牧地帯で発生しています。サシガメは地方の人家の土壁や日干し煉瓦、草葺き屋根などに生息しており、夜間出没します。このような場所に滞在し、宿泊する際には、サシガメに刺されないように注意する必要があります。また、汚染された食品やフルーツジュースなど飲み物から感染することもあります。
  • アルゼンチンでは、ネズミ類と接触することなどによって起こるアルゼンチン出血熱が発生しています。患者の多くは、成人男性の農業従事者で、例年、2月下旬から10月に多く発生しています。また、ネズミなどのげっ歯類の尿や糞などからうつるハンタウイルス肺症候群も発生しています。特に、農村部に滞在される方は、ネズミとの接触を避けるようにしてください。
  • 家畜の糞便や犬を介して、エキノコックス症に感染することがありますので、動物に触らないようにしましょう。
  • 狂犬病の患者が毎年報告されている国もあります。犬、コウモリ、キツネなど、あらゆる哺乳類は狂犬病ウイルスをもっていることがあります。都市部では多くの犬が飼われているほか、野犬もいます。野犬や野良猫、コウモリなど、動物に手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。
  • アルゼンチン北東部の森林地帯や南部パタゴニアの荒野では、サソリやムカデ、ヘビなどがいますので、野外活動の際には、十分注意しましょう。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(黄熱*1)、(狂犬病*2

  • *1:アルゼンチンとパラグアイは、黄熱に感染する危険のある国です。
  • *2:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • アルゼンチンとチリでは入国する際に、黄熱の国際予防接種証明書は必要ありませんが、黄熱に感染する危険のある地域に渡航する方には、黄熱の予防接種をおすすめしています。パラグアイとウルグアイでは、黄熱に感染する危険のある国から入国する際に、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも、多くの薬は処方箋がなくても薬局で購入できますが、言語の問題もあり、また、自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

アルゼンチンやチリの首都圏の一部の私立病院では、先進医療機器が整備され、欧米の先進国に匹敵する医療レベルがありますが、地方や公立の医療機関では医療レベルは低く、設備も不十分であることが多いようです。また、パラグアイの医療レベルは低く、地方では診察を受けることが困難な場合もあります。私立病院の医療費は概して高額ですので、万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年9月20日更新