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地域別情報:アフリカ南部

スワジランド、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ共和国、レソト

気候と気をつけたい病気

  • 南半球に位置し、日本とは季節が逆転して、夏は10月~3月です。雨季(11月~3月)と乾季(4月~10月)に分かれています。地域によって気候は異なりますが、1年を通じて温暖です。ナミビアの大西洋岸にはナミブ砂漠があり、高地を挟んでカラハリ砂漠があります。砂漠の朝晩はかなり冷え込みます。南アフリカの首都のある内陸部やボツワナの多くは高原地帯のため、一日の寒暖差が大きいです。ボツワナの北部以外の地域では、年間平均降水量が少なく、乾燥していることが多いです。
  • 都市部の水道水は、食材や食器の洗浄、歯磨きなどに使う場合には問題はありませんが、飲料用・製氷用には市販のミネラルウォーターをおすすめします。
  • 食べ物や飲み物を介した消化器系の病気は、コレラ赤痢などの患者が毎年報告されています。他にもサルモネラ腸炎ビブリオ腸チフスA型肝炎アメーバ赤痢などの経口感染症がありますので、信頼できる飲食店で、十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • 南アフリカでは、北東部の標高の低い地域で、一年を通してマラリアに注意が必要です。最もリスクの高くなる時期は10月から5月です。ナミビアでは北部と北西部で、11月から6月にかけてリスクがあり、ボツワナでも北部で、11月から6月にかけてリスクがあります。主に熱帯熱マラリアが流行しています。また、デング熱フィラリア症チクングニア熱への注意も必要です。これらの病気は蚊に刺されることでうつります。蚊に刺されないように虫よけ対策をしてください。
  • ダニに咬まれることによってうつるアフリカダニ熱は、アフリカ南部の地域では一般的な病気ですが、時には重症で致命的な合併症を起こすこともあります。ダニが多く生息している地域や農村地域などへ行く場合は、ダニに咬まれるリスクが特に高くなります。ダニに咬まれないよう虫除け対策を行って下さい。
  • 湖沼や河川には、皮膚から入る寄生虫(住血吸虫症など)がいますので、入らないようにしましょう。
  • 髄膜炎菌性髄膜炎の流行は、主に髄膜炎ベルトとよばれるアフリカ中部の地域で発生していますが、近年、アフリカ南部にも拡大の傾向にあり、南アフリカでも冬に小規模な流行が報告されています。
  • 狂犬病の患者が毎年報告されています。野犬や野良猫も含め、動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。
  • 地方だけでなく、都市部でも、庭のある家には毒蛇やサソリなどが生息していることがあります。裸足で歩くことは避けてください。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(狂犬病*1

  • *1:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • 黄熱流行国から入国する際は、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、リスクのある地域(南アフリカのクルーガー国立公園、ボツワナのオカバンゴ湿地帯、チョベ国立公園も含みます)へ渡航する方は、マラリア予防薬について医師と相談しましょう。
  • 常備薬を携帯しましょう。現地では、ほとんどの医薬品は入手できますが、医薬品の種類によっては入手できないこともあります。また、ほとんどが南アフリカ製で、錠剤あたりの成分含有量が日本製より高く、1回当たりの服用量が多めに指示されることもあります。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

南アフリカでは医療機関は国公立病院と私立医療機関の2つに分かれ、医療機関には格差がありますが、首都など大都市の私立医療機関は清潔で、医療器材もそろっています。また、医師とは英語で会話することができます。南アフリカ以外の国では精密検査や重症患者の対応には限界があり、南アフリカへ行く必要があります。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年8月2日更新