国・地域別情報
国名から探す
地域から探す
  • 新着情報
  • お役立ち情報
  • 黄熱について
  • 動物と一緒の渡航について 動物の種類によって対象となる制度が異なります。事前にご確認を。
地域別情報:アフリカ西部

カーボヴェルデ、ガーナ、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、コートジボワール、シエラレオネ、セネガル、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ、モーリタニア、リベリア

気候と気をつけたい病気

  • 熱帯気候で年間平均気温は30℃を超えるところが多く、高温多湿です。標高が高い地域では比較的涼しく、湿度もそれほど高くありませんが、雨季には多くの地域で湿度が高くなります。砂漠の内陸に位置する国では、暑く乾燥しています。地域によって時期は前後しますが、おおむね雨季(5月~9月)と乾季(10月~4月)に分かれます。乾季の12月から3月までは、サハラ砂漠の砂を含んだ季節風が吹きます。
  • 国によっては、都市部でも上下水道が整備されていないところもあります。上水道が整備されていても、水質管理は良い状態とはいえません。地方では川の水や井戸水を使用しているところがあります。不衛生な水の中には、メジナ虫(ギニア虫)がいることもあります。飲用にはミネラルウォーターを購入するか、水道水や井戸水の場合は濾過後煮沸したものを使用しましょう。
  • 断水や停電が頻繁に起こる地域もあり、衛生状態が悪いです。食べ物や飲み物を介した感染性下痢症が多くみられ、サルモネラ腸炎ビブリオ赤痢腸チフスA型肝炎コレラアメーバ赤痢等多くの経口感染症がみられます。信頼できる飲食店で、十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • ナイジェリアはポリオの流行国です。
  • アフリカ西部では、黄熱のリスクがあります。
  • 一年を通して、モーリタニアの北部など一部の地域を除いた全土でマラリアに感染する危険があり、主に熱帯熱マラリアが流行しています。なお、カーボヴェルデでは、サンティアゴ島とボア・ヴィスタ島で、8月から11月にかけて、熱帯熱マラリアのリスクがあります。また、デング熱フィラリア症チクングニア熱への注意も必要です。これらの病気は蚊に刺されることでうつります。蚊に刺されないように虫よけ対策をしてください。
  • 吸血昆虫によってうつる病気もあります。ツェツェバエによってうつるトリパノソーマ症(アフリカ眠り病)や、サシチョウバエによってうつるリーシュマニア症、ブユによってうつるオンコセルカ症などがありますので、吸血昆虫に刺されないよう、虫よけ対策とともに長袖長ズボンの着用が重要です。
  • 湖沼や河川には、皮膚から入る寄生虫(住血吸虫症など)やメジナ虫(ギニア虫)がいますので、入らないようにしましょう。
  • アフリカ西部には、髄膜炎ベルトとよばれる髄膜炎菌性髄膜炎の流行地域があり、特に12月から6月にかけて患者が多く発生します。また、この地域では、サハラ砂漠の砂を含んだ風が12月から3月まで吹き、乾燥やほこりによる呼吸器感染症や結膜炎が発生します。
  • 戸外に干した衣類にハエが産卵し、孵化した幼虫が衣類を通して皮膚に侵入して、皮疹を起こす蠅蛆(ようそ)症(ハエウジ症)があります。洗濯物は屋内に干すようにし、戸外に干した場合はアイロンがけをおすすめします。
  • 西アフリカ一帯の地域では、ラッサ熱にかかるリスクがあります。野ネズミや感染した人の体液や血液からうつりますので、注意が必要です。
  • 2014年3月以降、西アフリカのギニア、シエラレオネおよびリベリアを中心にエボラ出血熱が流行しています。
  • 犬、コウモリ、キツネなどあらゆる哺乳類は狂犬病ウイルスをもっていることがあります。また、過去にはナイジェリアで鳥インフルエンザ(H5N1)の患者が発生しました。野犬や野良猫も含め、動物に手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。
  • 人が生活する場所でも毒蛇が生息していることがありますので、注意が必要です。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:黄熱破傷風A型肝炎B型肝炎髄膜炎、(ポリオ*1)(狂犬病*2

  • *1:地域によっては流行していますので、追加接種を受けておくことをおすすめします
  • *2:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • アフリカ西部はサハラ砂漠を除き、黄熱流行地域です。ほとんどの国では、入国時に黄熱の国際予防接種証明書が必要です。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、リスクのある地域へ行く場合にはマラリア予防薬について医師と相談しましょう。
  • 常備薬を携帯しましょう。現地では、ヨーロッパ、南アフリカ、インドなどの海外からの輸入品が多く、日本製はありません。整腸剤や湿布などは入手できない国が多いようです。また薬局により在庫がないこともあり、取り寄せに日数を要します。フランス語圏の国では英語が通じない国もあり、また自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

一部の国の首都では、設備の整った医療機関もあるようですが、全体的に医療水準は低いです。医師や看護師の不足に加え、医療機器や設備の老朽化、入院設備も清潔とはいえない状況です。地方では医療へのアクセスが困難です。現地での治療は、軽症の場合のみにとどめ、長期の入院が必要と考えられる場合や重症の場合などは、早期に先進国での治療をおすすめします。受診の際は、現地の通貨で前払いする必要がある医療機関もあります。クレジットカードの利用は期待できませんので、十分な現金を持って受診する必要があります。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

2014年9月更新