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地域別情報:ミャンマー・ラオス

気候と気をつけたい病気

  • ミャンマーは、国土が南北に長いため、地域によって異なります。北部は温帯で、中部から南部にかけては熱帯で高温多湿です。ラオスは1年を通じて熱帯モンスーン気候ですが、北部の山岳地帯は乾季には気温が下がります。両国ともにおよそ暑期(2月下旬~5月中旬)、雨期(5月下旬~10月中旬)、乾期(10月下旬~2月上旬)に分けられます。
  • ラオスのビエンチャン市内では上水道普及率は比較的高く、水質も改善されてきていますが、市内の配管や貯水槽の管理は十分ではありません。飲用には、適切な浄水器を使用するか、市販のミネラルウォーターの使用をお勧めします。しかし、品質の劣るミネラルウォーターが出回っているので注意が必要です。
  • 雨期は、高温多湿となるため、食中毒を含む細菌、ウイルス、寄生虫などによる様々な感染性の胃腸炎が多く発生しています。サルモネラ腸チフス腸炎ビブリオ大腸菌カンピロバクター感染症細菌性赤痢コレラアメーバ赤痢などの感染の危険性があります。
    衛生環境の整っていない場所での飲食は控えるようにしてください。また、アイスクリーム、さとうきびの搾りたてジュースなどにも注意が必要です。
    ラオスでは、淡水魚に寄生虫(タイ肝吸虫)がいることがあります。地元の料理を食べるときは調理方法や食材などを確認し、安心できるものを食べましょう。
    十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • 雨期にミャンマーのヤンゴン市内でもデング熱チクングニア熱が発生します。
    日本脳炎に関するデータは、両国ともに限られていますが、ミャンマーでは5月から10月にかけて、全土で流行しているようです。ラオスでは6月から9月をピークに一年中、全土で流行しているようです。
    ミャンマーの農村部の丘稜地域や森林地域、ラカイン州の沿岸部の一部、ラオスでは、主に熱帯熱マラリアのリスクが一年中あります。ミャンマーの都市部とラオスのビエンチャンではマラリアのリスクはありません。ミャンマーでは、サルマラリアが人に感染した事例も報告されています。
  • ラオス南部地域の水田、河川には皮膚から浸入する寄生虫がいますので、川に入らないようにしましょう(住血吸虫症)。
  • 地域によっては、雨期にレプトスピラ症 (ワイル病)が流行しますので、特に洪水の後は水の中に入らないようにしましょう。
  • 両国ともに狂犬病の危険があります。また、過去には鳥インフルエンザ(H5N1)の患者が発生しました。野犬や野良猫も含め、動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。
  • コブラやハブ、マムシが生息している場所もありますので、エコツアーなどに参加する時は、十分注意しましょう。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(狂犬病*1)、(日本脳炎*2

  • *1:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • *2:農村部に長期滞在する場合は推奨
  • 黄熱流行国から入国する際は、黄熱の国際予防接種証明書が必要です。(ミャンマーではトランジットの場合も含みます。またミャンマー居住者は黄熱流行国へ出発する前にも必要です。)

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 抗マラリア薬に耐性を持つマラリアもありますので、リスクのある地域へ行かれる方はマラリア予防薬について医師と相談しましょう。
  • 常備薬を携帯しましょう。他の国から輸入された薬のほか、ニセ薬も出回っていますので注意が必要です。飲み慣れたものを持参するのが安心です。風邪薬、下痢止め、頭痛薬、消毒薬などご自身が服用、使用しているものを持参しましょう。

医療情報

医療水準は、医療設備、衛生、医療スタッフの技術面とも良いとは言えず、緊急時に高度な処置を受けることは期待できません。専門的な判断が必要な場合や手術または長期の療養が必要な場合はバンコクまたは日本での治療が必要です。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。
なお、ミャンマーのヤンゴンには日本人が利用しているクリニックや病院が複数あり、これらの医療機関ではたいてい英語が通じるようです。一般的な風邪、胃腸炎などの軽症なものはこれらのクリニックで治療可能です。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などがある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年6月27日更新